東洋哲学研究室 教員紹介

吉原 浩人

専門分野

日本宗教思想史・日本古代中世文学

自己紹介

 

摂関期から院政期を中心とする平安朝の宗教・文学・歴史の総合的研究を目指しています。特に現在は、勧学会・大江匡房・八幡信仰などを主な研究テーマとしています。 そのほか、浄土教の日本伝播、寺社縁起と霊場信仰、いわゆる中世神話と中世神道、近代文学と宗教、絵解きなどのテーマにも、強い関心を持っており、 それぞれ研究を続けています。本学の学部・大学院では、日本思想史及び東洋哲学全般に亙る科目を担当していますが、他大学では日本文学・漢文学関係の講座も持っております。 テクスト読解の愉悦が、いまの私の生き甲斐といえましょう。様々な古典を読むことによって「目から鱗が落ちる」喜びを、多くの方々とともに、分かち合っていきたいと思います。

主要著作・論文

 
題名 収録刊行物出版者 出版年 備考
『真宗重宝聚英』第3巻(共編著) 同朋舎 1988
「八幡神に対する「宗廟」の呼称をめぐって」 『東洋の思想と宗教』10 1993
「神仏習合思想史上の大江匡房」 『和漢比較文学叢書』14 汲古書院 1994
「「天台山の王子信(晋)」考」 『東洋の思想と宗教』12 1995
「院政期における〈本覚讃〉の受容をめぐって」 菅原信海編『神仏習合思想の展開』 汲古書院 1996
他多数。

東哲希望者へ

東洋哲学専修は、儒仏道三教と神道を総合的に学べる、日本唯一の専門課程です。 これは、日本思想史の研究を志す学生にとっても、たいへん有利な条件となります。 津田左右吉以来の伝統ある日本思想史を深く学び、東洋文化全般に対する広い関心と、 良い意味での批判能力を養ってほしいと思います。東洋思想に興味関心のある方々と、共に楽しく学んでいきましょう。

東哲大学院希望者へ

本学大学院の特色は、テクストの精読による註釈研究を基礎に、幅広い視点から対象を総合的に捉えようとする研究にあります。 研究者を目指すためには、一字一句をおろそかにせず、かつ高い見地から独創的に眺めることが出来なければなりません。 日本思想史を専攻するためには、漢文読解能力も必須となりますので、基礎学力を充分身につけておいて下さい。